3Dプリンターによって作られた施設は、世界中で少しずつ増加してます。以下、世界で3Dプリンターによって作られた著名な施設を紹介します。
1. Dubai Future Foundationのオフィス「Office of the Future」
- 場所: アラブ首長国連邦(UAE)、ドバイ
- 建設年: 2016年
- 製作者: ドバイ政府のプロジェクト
- 概要: 世界初の3Dプリントオフィスとして注目されました。建物は20フィート高の3Dプリンターでわずか17日間で完成しました。ドバイは、2025年までに建物の25%を3Dプリント技術で建設することを目標に掲げています。
画像引用元:https://www.killadesign.com/portfolio/office-of-the-future/

2. Winsunの3Dプリント住宅
- 場所: 中国、上海
- 建設年: 2014年
- 製作者: Winsun(中国の建築3Dプリント企業)
- 概要: Winsunは、3Dプリンターを使ってわずか24時間で10棟の住宅を上海郊外に建設しました。このプロジェクトは、コスト削減とスピードに重点を置いたもので、廃棄物を再利用したコンクリート材料を使用しました。Winsunはその後も、中東や中国国内で多くの3Dプリント建築物を手掛けています。
3. Gaia(3Dプリントエコハウス)

- 場所: イタリア、マッサ・ロンバルダ
- 建設年: 2018年
- 製作者: WASP(イタリアの3Dプリント建築企業)
- 概要: Gaiaは、持続可能な建材を使って作られたエコハウスで、Crane WASPという3Dプリンターを使って建設されました。主な素材は土や藁といった自然材料で、コストとエネルギーの削減を目的としています。Gaiaは、環境に配慮した建築技術の一環として注目を集めています。
引用元:https://www.3dwasp.com/en/3d-printed-house-gaia/
4. 3Dプリント橋

- 場所: オランダ、アムステルダム
- 建設年: 2018年
- 製作者: MX3D(オランダの3Dプリント企業)
- 概要: MX3Dは、金属3Dプリンターを使ってアムステルダムの運河に架かる橋を作成しました。橋は、ロボットアームに取り付けた3Dプリンターで数ヶ月かけて製作され、重量のある歩行者が渡れるように設計されています。この橋は、金属3Dプリント技術の可能性を示した画期的なプロジェクトです。
画像の引用元:https://www.arup.com/projects/mx3d-bridge/
5. 世界初 3Dプリントされた学校

画像の引用元:https://www.14trees.com/world-first-3d-printed-school-opens-malawi
- 場所: マラウイ
- 建設年: 2021年
- 製作者: 14Trees(イギリスのHolcimと英国政府の支援による合弁企業)
- 概要: 14Treesは、アフリカの教育施設不足に対応するため、世界初の3Dプリント学校をマラウイに建設しました。この学校はわずか数日、壁は18時間で建設され、地元の労働力や建設コストの削減を実現しました。
6. Tecla(3Dプリント持続可能住宅)
- 場所: イタリア、ボローニャ
- 建設年: 2021年
- 製作者: Mario Cucinella ArchitectsとWASP
- 概要: Teclaは、持続可能な未来の住居として設計され、クレーン型3Dプリンターで地元の土を使用して作られました。Teclaは、持続可能なエコシステムの一部として機能し、自然素材を利用した建築の可能性を追求するプロジェクトとして高く評価されています。
7. Yhnova(3Dプリント社会住宅)
- 場所: フランス、ナント
- 建設年: 2017年
- 製作者: Batiprint3D(ナント大学との共同プロジェクト)
- 概要: フランスで初めて3Dプリンターで作られた住宅「Yhnova」は、住宅不足解消のための社会住宅プロジェクトの一環として建設されました。この住宅は、Batiprint3D技術を使って造形され、建設時間が大幅に短縮されるとともに、コストも低く抑えられました。
8. Sculpture House
- 場所: スイス、チューリッヒ
- 建設年: 2017年
- 製作者: ETH Zurich(スイス連邦工科大学)
- 概要: ETH Zurichは、コンクリートの3Dプリント技術を駆使して、複雑な形状の「Sculpture House」を建設しました。建物は、彫刻的なデザインと機能性を融合させ、コンクリート3Dプリンティングの新しい可能性を探求するプロジェクトとして話題となりました。
9. Project Milestone(3Dプリント住宅プロジェクト)
- 場所: オランダ、アイントホーフェン
- 建設年: 2021年
- 製作者: TU Eindhoven(アイントホーフェン工科大学)とVan Wijnen(建設会社)
- 概要: Project Milestoneは、5つの3Dプリント住宅を建設するプロジェクトで、最初の住宅は2021年に完成しました。これらの住宅は、ヨーロッパ初の商業的に利用可能な3Dプリント住宅群として注目されています。環境に配慮した持続可能な材料を使用し、低コストで短期間に建設できる点が評価されています。
10. 3Dプリントの難民シェルター
- 場所: メキシコ
- 建設年: 2019年
- 製作者: New Story(非営利団体)とICON(アメリカの3Dプリント企業)
- 概要: New StoryとICONは、世界初の3Dプリントされた難民シェルターを建設し、低所得者層向けに住宅供給を行いました。このプロジェクトは、1日で1棟の住宅を建設できる技術を活用し、安価で持続可能な住居を提供しています。シェルターは、主にメキシコの低所得地域で使用されています。
これらの施設は、3Dプリンター技術が単にプロトタイプや試作品だけでなく、実用的な建築物を短期間で、かつ持続可能な形で実現できることを示しています。特に、コスト削減、建設時間の短縮、環境への配慮といった点で、3Dプリント技術は大きな可能性を持っています。
